財布
貴重な過去のバッグの中から厳選した1品
中国皮革工藝は2015年に創業135年を迎え、記念モデルを制作いたしました。 1967年に軽井沢のアトリエを開設し、現在も世界に通じる日本の美を追求しています。 今回の記念モデルは、135年の歴史とクラフトマンのテクニックで 常識を破る美しい曲線美を持つハンドバッグにお仕立てしました。
「Tresor Sac(トレゾ サック)」は、フランス語の「Tresor 秘蔵の意味」から ネーミングされた中国秘蔵のバッグであり、軽井沢工場の資料室に保管されている 貴重な過去のバッグの中から厳選した1品です。
母娘にわたり、長くお使いいただける逸品
軽井沢工場には資料室があり、過去のバッグがたくさん保管されています。その中から厳選した今回のモデルは、1970年代に制作された、HAMANOのクラフトマンシップがふんだんに生かされたひと品です。 135年を迎える今年、伝えられた技術を復刻するべく、このバッグを選びました。 クラシカルながら、今もなおおしゃれで上品なデザインは、母娘にわたり、長くお使いいただける逸品です。
素材へのこだわりと、仕立ての贅沢さ
シュリンク加工のゴード革は、薄いながらも充実した繊維構造をもち、耐摩擦性もあり、強度を保てる優れた革で高級素材とされています。 シュリンク加工を施しているので、カジュアル要素も併せ持っており、フォーマルにとどまらず、オールマイティにお使いいただけます。 クロコダイル革は、オイルクロコの半艶仕上げです。前も背も、最も美しいセンター取りという裁断をしております。さらに、重ね合ったデザインから、通常のクロコダイルバッグの倍以上、4枚のクロコダイル革を贅沢に使用してお作りしている、他にはない、135年の記念モデルです。
①裁断準備クロコダイルのフをきれいにセンターを合わせての慎重な作業。ゴードは、革の繊維構造とバッグの位置をしっかりと合わせます。
②裁断一本一本型紙を合わせたところを丁寧に手裁ちします。
③盛り上げ加工盛り上げの箇所のみを、漉き加工し、丁寧に芯材を貼りつけます。
④張り合わせ少しのずれも、きれいな盛り上がりの曲線が出せなくなってしまいますので、芯材と革を綿密に張り合わせます。
⑤ミシンおさえ張り合わせた革と芯材をずれのないように、慎重にミシンでおさえていきます。
⑥ミシンかけひと針ひと針、丁寧な作業で進めます。
⑦カーブの仕立てカブセのカーブは、吊りを取りながら、ミシンを送っていきます。神経を集中させながらの作業です。
⑧ボディの完成こちらは、ボディの盛り上げ加工です。なめらかな曲線が完成しました。