ハンドバッグ工場

スタッフ・職人 インタビュー Staff and Craftsman Interview

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スタッフインタビュー <企画>

岡田 亮仁 企画部長

この業界に入って28年になります。
特に鞄の勉強もデザインの勉強もしていないんですが、元々設計的なことは好きでした。
デザインを考える時は全体のバランスとか、どこにどういうこだわりを入れるべきかを考え、デッサンする時には必ず素材を触りながら描いています。そうしないと最初のイメージと出来上がったモノとのギャップが大きくなってしまうことがあるんです。
使いやすさはもちろん考えますが、壊れにくい作りやストレスを感じない作りにすることには、特に気をつけて設計しています。
最近では、長年お使いいただいた随分前の製品を修理してほしいと言われるお客様がとても多くなりました。そうやって愛着を持っていただいていることは本当にありがたいことだと思います。
モノづくりに完璧はありませんが、お客様から愛着と満足をいただける様なモノづくりに励んでいきます。

職人インタビュー <サンプル製作>

富田 一功 パタンナー

鞄に携わって35年になります。
若い頃はカメラマンに憧れて東京のTV局の仕事にも就いたけれど、欲しいものを作りたいというモノづくりへの思いが強くなって、地元の豊岡へ帰って鞄業界へ飛び込みました。
今と比べるとまだ当時は簡単な鞄が主流で、基礎から覚えるのにはちょうど良い環境でしたね。いろいろな仕事を任され、やっていくうちに、ひと通り鞄づくりが出来るようになっていました。私のモットーは「ポーチからキャリーまで、鞄ならなんでも作る」です。 私の得意とするところは、どんな鞄でもデザイナーの意図をくみとり、形にしていくことです。
とはいえ、一品の芸術作品を作るわけではないので、道具として生活に溶け込む製品をお客様へ届けるために、工場の流れを見つつ製造の効率を考えたサンプル作りをいつも心がけています。
今ではインターネットでお客様のダイレクトな評価やご意見が聞けるのでありがたいですね。

職人インタビュー <修理>

福井 守 修理担当

30年やってきましたよ。最初は鞄の材料屋で働き始めてから、メーカーへ移りました。
当時はなんでもかんでも必要に迫られてやっていましたから、それでかなり鍛えられたと思います。
私のモノづくりの基本は、それを欲しいかどうか、価値があるかどうかです。それを常に思いながら仕事を進めています。
もちろん、お客様の負担をできるだけ軽くするための効率も考えていますよ。
お客様が鞄に愛着を持っていただいて、しっかり使っていただいて、修理に出していただけるのはとても嬉しいことです。
でも、新しい鞄を持っていただくのも嬉しいですね。

坂田 祐二 商品部課長

実家が鞄を作っていて、子供の頃はイタズラするとよく鞄のパーツで叩かれていたのを思い出します。自分も鞄づくりの道に入り29年になりますが、親の背中を追いかけて、諸先輩方に教えてもらいながら、日々切磋琢磨しています。
トートバッグが好きなので、プライベートでも作ったりしていますよ。
修理は、単に壊れた部分の修繕だけじゃなくて、弱くなっている部分に補強を施すといった壊れ予防もするなど、ひと手間加えることまで含めてしっかり修理魂を込められたらと思っています。
それと、効率も大事ですね。少しでもお客様の時間とお金の負担を軽減できるように頑張っています。
これからもお客様に喜んでいただけるモノづくりに励みたいです。

職人インタビュー <本社>

荒田 守 工場長

実は鞄そのものにあんまり興味はなくて、とにかくモノづくりが大好きなんです。
その一点にのめり込んで30年やってきました。
モノづくりがしたくて目の前にあったのがたまたま鞄というだけなんですが、ただ、やるからにはトコトンって性格なので出来上がりの美しさにはこだわっていますよ。
例えば、縫い目なんかは糸の太さに合わせた針の選び方や、ミシンの糸目幅にもいわゆる定石はあるんですが、革や布帛など生地によって、また鞄の大きさによって、感覚で変えることもありますね。
全てはモノとして美しく仕上げるため。全体の調和を常に心がけてつくっています。
私の考えの中には、モノづくりに満点はありえない。しかし常に満点を目指すこと。というのがあります。永遠に勉強できる、成長できるのも楽しみのひとつですね。
それと、鞄の完成はお客様が使ってこそだと思うんです。大切に、そしてハードに使い込んで、お客様ご自身のモノとして育てていってほしいですね。万が一、壊れてもしっかり直しますから。

小山 正美 工場職長

鞄はもうライフワークですね。45年やってきました。
デザイン画を見たら、寸法出しから縫製工程、仕上げまで頭に浮かびますよ。
親が柳行李を作っていたり、兄が鞄を作っていたり、私がモノづくりをするようになったのは自然なことでした。洋裁を学んだのもそんな環境の中で育ったからでしょうね。
プライベートでも古着をリメイクして鞄をつくったりして、楽しみながら新しいことにチャレンジしています。
これからも、一針一針心を込めて、あらゆる鞄づくりに対応していけるように頑張っていきたいです。お買い上げになった鞄を末長く愛してくださいね。

職人インタビュー <ファイバー事業部>

仲井 徹也 ファイバー事業部 工場長

営業の仕事を5〜6年やってから工場も兼務するようになって、今では工場の管理を任されています。
ファイバーは同じ鞄とは言っても袋物と違ってハードな素材なので、いかにキチンと四角くするかが勝負どころなんです。
昔は業務系の用途が主体で機能性ばかりが重要視されていましたが、最近ではデザイン性やファッション性が求められるようになって時代の移り変わりを感じています。
ただ、時代が変わってもファイバーという素材を未来へもずっと繋げるために、これからは四角い鞄だけでなく、とにかくいろいろなチャレンジをしていきたいですね。
ファイバーは昭和初期からの歴史があり、世界の有名ブランドでも使われたことのある素材なので、個性を求めるお客様には特におすすめですよ。